CATEGORY:マルゼンエアコキミニステアーAUG

2022年10月14日

マルゼンエアコキミニステアーAUGレビュー

マルゼンエアコキミニステアーAUGレビュー


面白い銃を手に入れました。
マルゼン製のエアコキのAUGです。
ブルパップのエアコキの長ものはなかなか珍しいですね。
おまけにかなり安価で入手できました。
私が購入した価格は控えるとして、以前赤羽フロンティアさんで中古販売されていた価格が¥3,000だった様なので、安価で入手できる銃ということは間違いなさそうですね。
かといって、絶版銃ですので欲しい時にあるものではないので、気になっている方はアンテナを張っておく必要があります。

外観や性能等はマック堺さんがレビューされていますのでそちらを参考に。
ここでは内部構造や整備ポイントや私の行ったカスタムなどを紹介したいと思います。


まずマルゼンAUGは「ミニ」とついていることからも分かりますが、実銃サイズから若干縮小されたサイズになっております。
実銃サイズにこだわる人には残念ですが、サバゲーで使う分には取り回しの面でメリットはあります。
一回り小さいからといってさすがブルパップなのでバレルが短縮されてエアガンとしての性能が低くなるということもありません。
ただスリングスイベルも縮小されており、KM企画のAUG用スリングがかなりキツイです。
入らなくはないですが…

マルゼンAUGはいつくかのパターンがあります。
まず80年代にノンホップの前期型エアコキAUGが販売されました。
そしてその側を流用してBV式ガスAUGが販売されました。
ガスAUGは中々のヒット商品だったそうです。
今外部ソースが見直されている気配がありますので、興味のある方は入手されてみてはいかがでしょうか?
そして90年代に入りリバイバルで後期型ホップアップ付きのエアコキAUGが発売されました。
最終形でも25年以上前のものになります。

ちなみに私の入手したものはホップ付きエアコキタイプになり、この銃をもとに色々書きたいと思います。



ホップアップについて。
後期型エアコキのホップアップシステムですが、固定ホップになります。
マルゼンPPK/Sや廃莢式ショットガンに使われている半球ホップパッキンが使用されています。
つまずきホップです。
つまりあまりホップ性能は良くはありません。
なのでホップを自作したい人はホップ付きを買う必要はないかもしれません。
後述しますが私はチャンバーを丸々マルイの電動AKのものに置き換えました。


マガジンについて。
AUGの半透明マガジンは残弾が見えていいですね。
前期、後期型のマガジンは違うものです。
前期型マガジンは多弾式でゼンマイがついています。
よくある底にゼンマイを巻くダイヤルがあるタイプでなく、側にどーんとダイヤルが付いています。
これはこれで時代を感じて趣深いです。
後期型は今時のスプリング式です。
装弾数は、、、数えてませんがエアコキがサバゲーで1ゲームで使う弾数は十分ありそうです。
多段マグのジャラジャラ音は嫌いなので後期型の方が好きです。
運よく予備マガジンも入手できました。


内部を見ていきましょう。
もなか構造です。
ブルパップなのでストック後部にメカボックスがあり、長いアームでコッキングやトリガーアクションをしています。
トリガーを引くとガコッという感じの独特のトリガーフィーリングです。

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強めのトリガースプリングがメカボ下部についていたのですが、無くてもトリガーが戻りますので外しました。

セーフティのパーツに小さいスプリングとキャッチのパーツがついていてよく無くしかけるので開くときは注意してください。

ストックは厚み的にエアガンとしての強度は大丈夫ですが、ギシギシ言いますのでもうちょっと厚みがあった方が良かったかもしれません。
まあ安価な機種なので贅沢を言ってはいけません。

強度の話でメカボックスが樹脂製でスプリングを受ける部分の強度はいささか頼りない感があります。
特別分厚くしているわけでもありませんので、あまり強いスプリングでカスタムするのはお勧めしません。
実はこの個体は手元に届いた時、鬼の様に硬いスプリングが入っており(カスタム品でしょうか?)、初速は法の壁を軽く飛び越えておりました。
中古購入されてコッキングが異様に重い個体が届いたら、早急にデチューンしてください。
スプリングは電動ガンのものが使えます。
私はアマゾンでバトンのお安い電動用スプリング95を購入してメカボのサイズに合わせてカットして使っています。
初速的には0.25g適正ホップで75m/sになっております。

メカボックスの強度が心配なのでストックにL金物をエポキシ接着剤でメカボのスプリング後ろを押さえるように接着しました。
金物とメカボの間には衝撃吸収ハネナイトを挟んでいます。
L金物はもなかストック両側につけました。

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チャンバーは前述した通り電動AKのものに交換しました。
メカボックス内に収まりきらないのでメカボを削って上に突き出させています。
上スペースも足らなかったので、チャンバーも限界まで削り、ストックも削っています。
これができたら、弾道に関しては安心のマルイ品質になります。

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以前のこのブログの記事でマルイのMPLも同様のカスタムを施しましたので興味ある方はぜひご覧ください。
https://harimineblog.militaryblog.jp/e1095531.html


メカボ内パーツはチャンバー、シリンダー以外はメタル製です。
ピストンもメタル製で重いです。

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重いピストンは一長一短ですがちょっと流速気味になり、弱ホップより適正に近いホップの方が初速が高くなっています。
構造的に長いインナーバレルが仕込めるので、遅めのエア送りで長めのインナーバレルでじっくり加速するセッティングが良い気がします。


この銃を入手したら絶対にして欲しいのがこのパーツ、コッキングでシリンダーピストンを押すパーツの面取りです。
特にメカボから露出している爪部分がメカボをガリガリ削りますので、面取り、グリスは必須です。

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あとバレル周りのクリアランスがかなり緩いです。
フロントのフレームは接着されていて分解できないのですが、アウターバレル、フラッシュハイダーがくっついているアルミパイプ、インナーバレルそれぞれにクリアランスがあり、集弾性低下の要因になっています。
特にアルミパイプとインナーバレルのクリアランスは大きく、おかげでマルゼンのインナーバレルは外径8mmですが、マルイのインナーバレル(外形8.5mm)が使えました。
マルイのインナーバレルを使ってもまだ大きなクリアランスがあるので、セロテープを巻いてスペースを埋めましょう。
アルミパイプとアウターバレルのクリアランスも同様に埋めます。
これも必須の整備になります。

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スコープですが、残念ながらただの筒です。
したがってスコープの上のアイアンサイトで照準を合わせることになります。
ピープサイトでリアサイトの穴が大きくざっくりとした照準しか合わせられません。さらにフロントサイトが低かったので、リアサイトをノーマルのピープサイトの穴がなくなるところまで削り、さらに下に小さめの穴を開けました。
だいぶ狙いやすくなりました。
ピープサイトは苦手ですが、かなり目に近いリアサイトになるので、ノッチサイトに変更はやめときました。


バットプレートがツルツル滑るのでステッピング加工。

マルゼンエアコキミニステアーAUGレビュー




AUGのエアガンは色々出ております。
マルイ、GHKのガスブロ、JAC、マルイコピーの電動が数社から。
基本的に見た目の軽やかさに反してどれも3kg越えで重めです。
その中でマルゼンのエアコキAUGはサバゲーで一日使っても疲れないぐらい軽いです。(約1.7kg)
AUG好きだけどリアルサイズにこだわらない、エアコキ好きな方には十分おすすめできる銃です。
安いしね⭐︎

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追記(2022/11/23)
先日前期型ノンホップを入手しましたので前期後期の比較になります。
・マガジンの互換性はなし
・インナー、アウターバレルの構成が全然違う
前期型はインナーバレルの取り外しがかなり困難です。
その分後期型のようにガタはないですが。
カスタムベースとしておすすめは後期型になります。

Posted by ハリマイン  at 20:35 │Comments(0)マルゼンエアコキミニステアーAUG

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