CATEGORY:マルシンエアコキワルサーPPK/S

2020年12月11日

マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

皆様こんにちは。
前回完全分解したPPK/Sを今度はメンテナンスしながら組立てて行きたいと思います。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sの内部はほぼフルメタルですので、使用するグリスは高粘度グリスが主になります。(グリスの知識は薄いですので、ご指摘ご指南頂けるとありがたいです)
パーツクリーナーなどを使用してクリーニングしてから、新しいグリスを塗っていきます。

まずはシリンダーの組立。ピストンを戻します。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
メインスプリングが強力で、シリンダーの蓋が偏った固定しかされていないのでシリンダー下部が広がって変形している個体が多いです。まず力技で直しましょう。バイス、アンギラスなどで矯正します。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

ピストンを見ます。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
ピストンヘッドがわりとグラグラしています。気になったのでグラグラを固定してみたら初速が落ちたので、これはグラグラのままの方が良いみたいです。理由は分かりません。
ヒダと中の突起の間のスペースが大きいですね。突起も高いですね。このスペース分押し出されるエア量が減ります。ハンドガンの小さいシリンダーなので無駄が大きいと言えます。シアのかかるツメはまだ大丈夫そうですが、使い続けると確実に削れてくるでしょう。少しでも摩耗を減らすためにグリスはしっかり塗りましょう。

ピストンヘッドにシリコングリスを塗ってシリンダーに挿入して出し入れをしてシリコングリスをシリンダー内に馴染ませて気密をとります。この時の気密チェックは大事ですね。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

メインスプリング。長いし強いです。
重いコッキングの主原因ですね。
その割にノーマルの初速が低いのは何故でしょう???
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

スプリングにグリスを塗って、強引にスプリングガイド(シリンダーの蓋)を押し込んでピンを留めます。パワーが要ります。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

これでピストン回りは完成。
次はシア回りを。回転軸穴にグリスを入れつつ組みます。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

組んだ位置関係はこんな感じです。
シアは摩耗を減らすためにグリスを塗りましょう。
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次はハンマー回り。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
このカスタムブログ2追記で書きました持病のある部分です。ハンマーのこのツメの部分がどうしても削れてしまいます。このツメのかかる相手が鉄で、ハンマーの素材がアルミか亜鉛で比べて柔らかいので削れは避けられません。少しでも摩耗を減らすためにグリスを塗りましょう。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
まずトリガーバー連絡のパーツを組みます。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
次はハンマーの取付。ハンマースプリングはこの位置。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
グリス塗って取付。
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これでシリンダーは完成です。

次はバレルチャンバーの組立。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
チャンバーパッキンは穴の小さい方を先に挿入して下さい。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
次にバレルを挿入。
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チャンバー上部のネジ穴からイモネジ(m3)でバレルを固定。
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ノズルはノズル内にシリコンオイルが入らないようにティッシュか何かにオイルを吹き付けて外側を拭いて下さい。
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ノズルをチャンバーに挿入。
ノズルの向きは写真の通り。
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バレルチャンバー回り完成。
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ノンホップで実に前時代的設計です。
ここを近代化してあげたら劇的に性能が変わります。

次はトリガーをフレームに取付けます。
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グリスを塗ってトリガーバーを組みます。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点
軸穴にグリスを塗ってフレームに取付。
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次はシリンダーをフレームに取付けます。
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ピン位置はここ。
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トリガーバーの位置関係はこんな感じ。
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次はバレルチャンバーの取付け。
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マガジンキャッチ、トリガースプリングを戻して、スプリングとチャンバーの赤丸の突起が噛み合うようにチャンバーをフレームにかぶせます。
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2箇所ピン留めして完成。
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次はスライドの取付け。
写真撮り忘れたのですがコッキングアームを引っ掛けるくぼみがスライド内側の側面にあります。削れが怖いのでしっかりグリス塗っておきましょう。
リコイルスプリングは径の狭い方をバレル側に挿入して、ハンマーを起こして、取り外した逆の要領で取付けます。
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次はバックストラップの取付け。
ピン留め2箇所。
マルシンエアコキワルサーPPK/Sカスタム4〜組込、メンテナンス、問題点

次はコッキングレバーの取付け。ボルト一箇所。
擦れている面積が広いので面出して研いてあげたら多少コッキングが軽くなるかな?
とりあえずグリス塗っときましょう。
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グリップパネル片側取付け。
反対側の取付け穴からボルト留め。
樹脂にボルトなので締めすぎ注意です。
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反対側のグリップパネルをボルトで留めて完成。
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どうしても80年代設計で厳しいところがあります。
特にバレルはしんどいですね。インナーとアウターが一体化したバレルで恐らく径の大きい専用弾を通すために内径がルーズなのでしょう。ホップも無いので飛距離が全然伸びません。
シリンダー回りはピストンヘッドがちょっと非効率ですね。メインスプリングも強すぎでコッキングが硬過ぎます。剛性が高いので十分耐えうるのですが、実用性が低いのでうまく初速とコッキングしやすさのバランスを取りたいですね。
カスタムで何とか克服したいところです。

次はいよいカスタムについて書きますよ!!!
カスタムは何回かに分けてブログ書きます。

乞うご期待!!!




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Posted by ハリマイン  at 21:49 │Comments(0)マルシンエアコキワルサーPPK/S

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